コピーライターの頭の中。独特なアイデアを引き出す方法。

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スローモーション法

アイデアを出すというのは本当に難しいものです。しかも簡単に情報が手に入る時代で、オリジナリティがあるアイデアを独自に生み出すとなると、本当に骨が折れます。しかし、コピーライターという職業はアイデアを生み出すのが仕事のようなもの。つまりアイデアを生み出すプロフェッショナルというわけです。そんなコピーライターならではのアイデアの出し方をご紹介します。私が商品コピーを書くときによくやるのは、スローモーション法というやり方。ちなみにこの名称は適当です。やり方はその名の通りスローモーションでその商品を通常通り使うこと。すごく簡単でしょ。スローモーションにすると、その商品の使い心地、仕組み、自分の動き、用途、商品特性などなど普段見えなかったり、感じられてなかったことが見えてきます。自分ってこの商品をこんな手の形で使ってたんだ、とか。その気づきを元に、アイデアをねると視点が面白いものが生まれやすくなりますよ。

オールスターコピー法

コピーやアイデアってつまるところ、どんな面白い視点をもてるか、どんな切り口で勝負するかで決まります。このオールスターコピー法は、面白い視点を出しやすくするための方法です。しかも時間をかけずスピーディに。では説明します。まずは自分の身近にいる人を10人上げてオールスターとします。この時、注意することは、①よく知っている人物であること②世代と性別をバラバラに選出すること③別のコミュニティーから選出すること。つまり、身近にいる様々なタイプを事前に集めておくということです。あとは簡単。アイデアが求められているときにそのオールスターの視点で考えていけば、自然とあらゆる視点で考えていくことができます。この方法のいいところは、考える手間を一段省略できるところです。誰々の視点になってみようと考えると、まず誰の視点がベストなのか考えてしまいます。その時点で時間的なロスと人物選出に主観が入ってしまいます。より独創的かつ多様なアイデアを求めるなら、はじめから人物を決めておくほうがはるかにいい結果が出ます。いいオールスターを選出できれば、あなたも簡単にアイデアマンになれますよ。

あまのじゃく法

奇抜なアイデアとは、予定調和からは生まれません。不協和音から再構築していくことで新しいものはうまれたりします。とにかく普通とは逆の発想を繰り返し展開していきます。20代向け商品なら70代に向けて。健康をよくするなら、不健康になることを。泣ける映画なら、笑える映画を。とにかくあまのじゃくに物事を考え続けていくと、これいいね!ってアイデアがぽつんと出てきます。そしてそのアイデアは通常の思考回路では絶対に考えつかない独創的なものになっているはずです。よくコピーの講座などにいくと、全く別のものを考えるといいなんて話がよく出てきます。これと同様の考え方ですが、こっちのほうが、圧倒的に完成度が高くなります。全く別のものだと関連性がなさすぎてどうしても無理矢理感がでてしまいやすくなります。しかし、あまのじゃく法なら、あくまで出発点は商品そのものなので、関連性を理論立てて説明しやすくなります。ぜひ一度試してみてください。