コンペ勝率を向上!勝つプレゼン術

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プレゼンはまず驚きを!

これまで様々なコンペを経験してきましたが、コンペの勝率9割以上を誇るプレゼンマスターから聞いたプレゼン術を今回ご紹介します。私もその方のアドバイスを元に実践を繰り返してきた結果、コンペでほとんど負けたことはありません。細かいテクニックもたくさんありますが、今回はすぐできて最も効果が表れやすいものを3つチョイスしてみました(細かいテクニックに関してはその内まとめますね)。まず1つめは、「驚き」の要素です。コンペってやっている側はすごく大変で頑張っているんですけど、評価する側は割と暇なものなんです。どの企業からもだいたい同じことを提案されるし、形式も一緒。あとはクリエイティブのさじ加減(担当者の好み)勝負となることが多く、これだとなかなか勝率を上げることは難しいです。大事なのは、プレゼンの一番最初に「驚き」を与えて、ここは違うぞという気持ちにさせること。最初の印象が良ければ、そのあとのプレゼン内容が他社と同じでも最終的な印象は大きく変わります。では「驚き」とは何でしょう。正直、何でもいいです。プレゼン前にこのプレゼンを創るまでのショートムービーを流してみるとか。パワーポイントを使わずテロップでプレゼンを行うとか。一発芸を披露してもいいです。熱意を伝える系が割と勝率が良い傾向にあります。ぜひオリジナリティあふれる「驚き」を考えてみてください(考えていくとプレゼンも面白く感じてきますよ)。

プレゼンは3つの提案を用意する

これはよく聞くことかも知れませんが、基本プレゼン時は提案を3つ用意することをオススメします。これはコンペに限らず、プレゼンと名の付くものは大概3つの提案をもっていくといいです。3つの内訳は「スタンダード」「オススメ」「ヤバイヤツ」。スタンダードは捨てゴマみたいなものですが、「オススメ」をより引き立たせてくれる効果があります。「ヤバイヤツ」は、「この企業は面白い考えをするなぁ」「こういった企画もできるのか」といった提案の幅を広げてくれる役割を担います。「オススメ」でやるけど、ここに任せれば今後いろんな提案をしてくれそうだという期待感を集めるような斬新的な提案を持っていくといいでしょう。この3つ持っていくという行為は、担当者に「選択する」という心理を与えます。これが1つだけだと、人はあら探しを始めます。「ここはいいけど、ここが物足りない」という風に。完璧な企画などありません。あら探し勝負になると消極的意見が多数を占め、円滑に物事が運びにくくなります。最初の手間はかかりますが、結局、3つ用意するほうが労力は少なくすむというのが経験値です。これだけで勝率はグンと上がるはずです。

プレゼンはストーリーが大切

プレゼンの肝は数字と理論です。「こういったデータがあるから、こんな企画を行い、効果はこの程度見込まれる」という筋道がなければ納得もできないし、予算を割くことはできません。当然、この部分は抑えておくべきですが、これだけだとすごく弱い。結局決めるのは人間です。データだけ集めて企画を練るのならロボットでもできるし、担当者でもできる。大切なのはストーリー性(世界観)がその企画にあるかどうかが最後の決め手になります。ブランドと呼ばれるものには必ずストーリーがあります。コカ・コーラしかり、アップルしかり。その商品に内包されるストーリーを気に入って人はファンになるものです。この提案によって、人々の心にどんな変化が生まれるのか。数字では表せないものをどれだけイメージさせるか。プレゼンとはそこにどれだけ注力できるかにかかってきます。これを意識してプレゼンを構成すると提案に1本筋が通り、分かりやすくなります。また、オリジナリティという部分で他社と大きな差別化が図れます。パソコンとにらめっこする前に、この一番大事なストーリーづくりから準備を始めると効果は大きく変わってくるはずですよ。