人事担当者必見!求人のプロが教える最近の若手転職者の志向性。

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超売り手市場!ワガママを許容する姿勢をみせる

現在、採用市場は空前の売り手市場です。求職者とくに若手層は企業を選びたい放題というような状況が続いています。そんな中、企業側としてはある程度「求職者のワガママを許容する」という姿勢をみせることが肝心です。昔ながらの「企業が人材を選ぶ」というスタンスはもう通用しません。もちろん取捨選択はするのですが「求職者に選択されている」という意識はしっかり持っておくべきです。さて、ワガママを許容するということですが、具体的にどんなことをすればいのか。ワガママというと聞こえが悪いかもしれません。要は相手の要望に合わせて制度やシステムをゆるくするということ。多くあるのが働く時間のこと。子育てや親の介護など人それぞれ抱えている問題は違います。勤務時間をその人にあわせて調節してあげることは、ライフスタイルを重視する今の人々にとってとても大切なことです。他にも働く上で様々な要望があります。可能な限り調整できる部分は合わせるようなスタンスをとることが重要でしょう。

熱意より充実度!寄り添う系メッセージが響く

「最近の若者は会社で飲みに行かない」なんてことをよく聞きますが、要は会社とプライベートのメリハリをしっかりしたいという志向性が主流になっているということ。そんな若者に対して「熱いメッセージ」はそこまで響きません。逆にブラック企業のような印象を与えてしまいかねません。仕事を頑張るというスタンスではなく、人生を充実させるというスタンスが大切です。人生とは仕事+私生活を指します。これまでは人生=仕事という価値観も珍しくはなかったですが、今はそういった価値観は敬遠されがちです。では、充実感のある生活を送るために、会社はどんな環境を用意すればいいのか。それは社員に寄り添う環境です。社員の声を聞き、制度などに反映する柔軟性がある会社では、満足度が高く、仕事へのモチベーションも高い傾向にあります。採用広告を出す際は「人に寄り添う」そんなキーワードを意識してメッセージを構成するといいでしょう。

休みは当然!働きやすい環境はマスト条件

人事担当の方への質問で「環境面」や「待遇・福利厚生」を聞く人が多くなっています。以前は「仕事内容」が多かったですが、これも最近の特徴です。特に多いのが「休日」と「残業」。ここは社会的な問題としてニュースでも数多く取り上げられているので気にする人も多いです。それに伴い多くの企業で「労働時間の改善」が進んでいます。今の世の中、「しっかり休める」「早く家に帰れる」ことはもうマスト条件と考えてもいいかもしれません。それが難しい業態は軒並み採用難な状態になっています。事業内容としてそれが難しい場合でも、他の待遇でなんとかリカバリーするようにしないと、なかなか他社に勝つことはできません。休日が少ない代わりに「リフレッシュ休暇」「誕生日休暇」を設ける。残業が多い代わりに「インセンティブ制度」を充実させる。など何かしらの代替メリットが必要です。バリバリ働いて、バリバリ稼ぐ。そんなスタンスは今の若手には響きにくい傾向にあります。とにかく働きやすい環境を整えていくことが、今後採用を有利に進めるためには大切なことです。